ヒヤシンスのこと
ギリシャの神々は、私たちが考える崇高な精神の持ち主という概念でなく、むしろ人間よりも人間的で感情の赴くままに生きている。嫉妬の末相手を殺したり、多数の人々と交わり、同性愛や近親相姦は、当然・・・。
ある国の王子ヒャキントスは美しい少年でした。アポロンは彼に想いを寄せ、またヒュアキントスもその愛に応えた。彼らはしばしば川のほとりで円盤投げを楽しんでいたが、アポロンの投じた円盤が、ヒュアキントスの頭部に直撃しなぎ倒された花のように地面に倒れた。医療の神でもあるアポロンの必至の施しもかなわず世を去った。
「おまえは花に生まれ変わり、毎年春が冬を追放するとき、おまえはよみがえって花開くだろう」
アポロンの一言に大地に滴り落ちたヒャキントスの血汐から花が生い出た。
それがヒヤシンスです。
満開に咲き誇ると頭をたれるように折れるのはアポロンの円盤のせいなのでしょうか・・・。