8月の花 ヒマワリ

ヒマワリがわが国へ渡来したのは、寛永年間(1661~1672)のころだと言われています。「秘伝花鏡」に、ヒマワリを説明し、「6月に花開く。毎幹のころにただ一花・・・。太陽に従いて廻転す。即ち日が東に昇れば花東に向かう。日天に中すれば、花は直ちに上に向かう。日西に沈めば、花西に向かう。」と書かれており、花が太陽に合わせて廻るという俗説の元になったのだと思われますが、実際には、茎が丈夫で下を向かないだけで、太陽に向いて咲くとは限らない。北米、ミネソタ、テキサスあたりが原産で多肥を要する性質の強い1年草です。日の神、アポロを慕った、極洋神「オーケアノス」の精女「クリュティエー」は水底に帰るのを忘れて、9月9日夜アポロンの進むのを見つめていましたが、立ち通しでいたために、ついに一茎のヒマワリになったという説と、水の精クリュティエーがアポロンを慕いあって数年一緒に暮らしたが、ある時、キューピットが放った、たわむれの矢がアポロにあたり、アポロは他の人を慕うようになり、クリュティエーは悲しみ数日座ってアポロの姿ばかり見ているうちにとうとうヒマワリになってしまいました。いずれにしてもこの花が、太陽を見送って慕っている姿からの連想でしょう。花期は8月から9月、園芸品種が沢山出てきていて切花にも盛んに使われる。あまり水揚げがよくないので切花にするときは葉はなるべく多くとって短く扱うと大きな花でも倒れたりしないでしょう。花後、結実したものをドライにしておくといけ花にも、部屋かざり等にも素敵な素材になります。ロシアではヒマワリをたくさん栽培して種子は食用。摂油用に使われ重要な食用油になっています。茎は製紙や燃料となり葉は飼料としています。一重咲、八重咲などがあります。この花は南米ペルーとロシアの国花です。
第16号1982.8