12月の花 東洋蘭のルーツⅡ
ライトもつかないボロジープに揺られてダージリン郊外タイガーヒルへ。ここからの、ヒマラヤの眺望。特に日の出に輝くカンチェンジュガの山の美しさは、「大上自然が織り成す、荘厳なドラマ」という事で、未明にホテルを出発した。カンチェンジュガとは、「五つの峰から成る神々の座」という意味で、この山は、世界第三の高峰である。朝焼けの荘厳なドラマも終わり、明るくなった山路で出会う植物は、日本各地に共通するものが多く、各南天、みつまた、石楠花、松、竹、杉、桧、こぶし、青木、草花では、桜草、紫蘭、岩かがみ、玉しだ等々。これらの他にも蘭がいっぱい。カンチェンジユンガ山は、ネパールとシッキム州にまたがった山です。この周辺至る所、このような植物が続きます。ダージリンからチスタ河に沿って上がると、シッキム州です。ベマヤンヂという村は、びっくりするほど日本人にそっくりの人達です。(日本人のルーツといわれるレブチャー族)この村(海抜二0OOメートル、気温0度~十五度)の家の周りに、インシグネ、エバンウーム、春蘭などが自生したり着生したり、ここもゲージリンと同じ蘭の群生。三十種、いやまだまだあるでしょう。
シンビジュームといわれるものが、東洋蘭の代表です。このような高冷地に自生する原種を中心に
改良されたものが殆どなので、低温に強いものが多く、十一月~四月が開花期ですが、これ以外に欲しい時には、日本と季節が逆なオーストラリアから輸入しています。切り花にしても長持ちしますし、暖房した室内にも強く、正月のいけ花の、松竹梅等との取り合わせにもマッチします。最近はたくさ
ん作られるので、低価格でお求めいただけると思います。